全国ダブル:ガブバンギ
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 岩なだれ | ドラゴンクロー | じしん | まもる | きあいのタスキ | すながくれ |
バンギラス | いわなだれ | かみくだく | けたぐり | まもる | ヨプの実 | すなおこし |
ボーマンダ | りゅうせいぐん | だいもんじ | めざめるパワー飛 | いわなだれ | こだわりスカーフ | いかく |
クレセリア | こごえるかぜ | めざめるパワー炎 | サイコショック | トリック | エスパージュエル | ふゆう |
ナットレイ | タネマシンガン | アイアンヘッド | やどりぎのタネ | まもる | たべのこし | てつのトゲ |
ボルトロス | 10まんボルト | でんじは | くさむすび | まもる | ラムのみ | いたずらごころ |
ポケモン | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 184 | 182 | 115 | 90 | 105 | 182 |
バンギラス*1 | 207 | 191 | 134 | 95 | 126 | 85 |
ボーマンダ | 171 | 139 | 115 | 160 | 100 | 152 |
クレセリア | 197 | 81 | 140 | 138 | 150 | 136 |
ナットレイ*2 | 181 | 120 | 160 | 66 | 165 | 45 |
ボルトロス*3 | 169 | 121 | 102 | 150 | 100 | 179 |
- コンセプト:事故要素を積み上げて勝利を掴め!
コンセプトはこれがしっくりくるのではないかなと思いました。
このパーティは本来多くのトレーナーが排除すべき不確定な要素を
自分から呼び込むことにかなり特化しています。
- パーティ概要
場に出るだけで永続的に砂あらし状態に天候を変えるバンギラスと砂あらし時に限り
命中100%の技も2割で避けるガブリアスが主人公のパーティ。
バンギラスとガブリアスはお互いに弱点の上被りはないが等倍で通りやすい技が多い。
また2体のポケモンは威嚇により火力が落されるため実際の打点はとても低い。
今ある多くのパーティにも勝ち筋を見出すため取り巻きで弱点をカバーするのが必須である。
- 勝ち筋を見出すため取り入れた不確定要素
・ガブリアスの特性:砂かくれ
これは天候が砂あらしの時に限り生じる不確定要素である。
命中100%の技も2割で当たらなくなる特性であり
ガブリアスが技を避けることで被る被害は尋常ではない。
またこの特性はガブリアスの使用者もいつ発動するか読めず
本当にガブリアスの気まぐれであり、自分から狙うことは不可能である。
それゆえに相手も自分も予期せぬドラマに立ち会う漫画の主人公になれる特性である。
勿論これを引かれた相手の多くは絶叫することは言うまでもない。
・先に行動して岩なだれ
技名 | タイプ | 物理or特殊 | 威力(ダブル時) | 命中 | 対象 | 効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
いわなだれ | いわ | 物理 | 75(56.25) | 90 | 相手2体 | 3割で怯む |
ダブルバトルでおいて2体以上に技が当たる技は相手の行動を考える要素を放棄出来る。
また1体あたりのダメージは低いが2体に当たるため技の期待値は
シングルバトルより高くなるため非常に有効である。
そして岩なだれは先に行動する場合に限り3割の確率で相手を怯ませる効果がある。
さいまるさんの日記にていわなだれ*4の記事を見ると
誰かが怯む確率は46.71%と馬鹿に出来ない数字である。
しかし先に行動しないとこの岩なだれの恩恵を受けることは出来ない。
そこで先に岩なだれを打てる状態を作り出すことが何より重要になってくる。
このパーティにおいては
・拘りスカーフによる自分自身の素早さの底上げからの岩なだれ
・凍える風による相手2体の素早さ下降からの岩なだれ
・電磁波による相手の素早さ1/4下降からの岩なだれ
で岩なだれの怯む確率をあげる工夫を入れている。
しかしBWにおいてワイドガードと言う技の存在は鬼門である。
技名 | タイプ | 分類 | 命中 | 対象 | 効果 | |
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ワイドガード | いわ | 変化 | なし | 味方の場 | 1ターン味方全体に当たる技を受けなくなる/連続で使用すると失敗 |
特に軸であるガブリアスはメインウエポンが全体技であることが多く
この技1つで何も出来なくなることもしばしばである。
しかしワイドガードを使うポケモンは限られており
格闘ポケモンの多くやアバゴーラ、ママンボウなどの一部の水ポケモンである。
そのため取り巻きのポケモンはこれらを早急に処理することが求められる。
このパーティにおいてはエスパージュエルクレセリアと草結びボルトロスがそれに当たる。
・いたずら心からの電磁波
これは主にボルトロス単体で不確定要素を生み出すギミックである。
つい最近全てのルールにおいてダークホールの禁止が言い渡された。
また昨今は神秘の守りを貼るギミックのパーティをメタるために
強力な火力で打ち崩すパーティも増えたため以前より状態異常の対策は甘い。
ボルトロスの電磁波の強みは特性いたずら心により普通の攻撃技より優先度が先で使える点である。
これによりボルトロスは例えば
・特定の天候で素早さが上がるポケモン(キングドラetc)
・素早さの種族値が自分より速いポケモン(マニューラetc)
・持ち物で素早さを上げているポケモン(スカーフマンダetc)
・トリックルーム下の遅いポケモン(メタグロスetc)
にも電磁波の存在で1ターンは何かしら技を撃つ機会を貰うことが出来る。
またボルトロスの電磁波は上記の岩なだれとも相性がいい。
キセノンさんのブログ*5を参考にすると
麻痺状態で岩なだれを受けた場合相手が行動出来ない確率は45.25%にまで達する。
上記の46.71%はどちらかであり、此方は1体が受ける確率のため非常に強力である。
また電磁波自体も1/4で相手を行動不能にする、これは先に食らった場合も該当するのが凶悪であり
いきなり痺れて動けない最悪の状況になることもしばしばであり相手としては非常に怖い要素である。
- ガブバンギの取り巻きについて
・ボーマンダ
主に晴れのギミックを持つ炎、草、格闘に強いことから採用。
特に晴れは天候を手動で変えてくることが多くボーマンダは
そのギミックを使うポケモンに非常に強いため採用した。
ガブリアスと組み合わすことで
or+
に圧倒的に強いのも特徴であり竜技はダメージを稼ぐのに適している。
・クレセリア
主にバンギラスの苦手な格闘ポケモン(ズルズキンを除く)
全体的に誘いやすいハッサム、トリトドン、ロトム、ナットレイ。
同族対峙時のガブリアスやランドロスに打点を稼ぐポケモンである。
ダブルバトルは特殊耐久は特性でダウンすることがなく安定する。
そのため多くのポケモンはダブルバトルにおける特殊耐久の指標。
臆病C252降りラティオスのジュエル流星群を耐えるために特殊耐久に降ることがしばしばである。
物理の方は威嚇で下がることも多く若干甘くなるため
今回はエスパージュエル+サイコショックでダメージを稼ぐことを意識した。
今までは拘り眼鏡で使用していたが拘り系は技の変更に交換しなくてはいけず
隙が大きいため今回は見送り、切り返し出来るように意識した。
またジュエル撃ち終わり後もなるべく腐らないようにトリックを入れている。
これにより相手の持ち物を利用したコンボを妨害することが可能である。
特に食べ残しを所持していそうなポケモン、カゴの実や半減実でカバーしているポケモンの
アイテムを奪うことで相手の思惑通りにさせないように出来る。
・ナットレイ
主に雨やトリックルームを使用するパーティへの回答として採用。
アイテムは積みパターンに持ち込める食べ残しを採用。
技は昨今トリックルームを使用するパーティが多いため鋼枠はアイアンヘッドを採用。
トリックルーム時は麻痺が入れば怯みの追加効果も地味に狙えるが基本は命中重視。
草技は当初はパワーウイップを採用していたが
面白いくらいに技を外し逆に窮地に立たされることが多かった。
そこでタネマシンガンを採用する形になった。
威力は不安定であるがこちらはきちんと命中する点、連続技で半減実消費から削りにいける点。
かなり局所的ではあるがココドラに仕事させず潰せる点から採用。
・ボルトロス
主にガブリアスの様々な補佐として採用。また砂を見るためのポケモンでもある。
ガブリアスとの並びで誘いやすいポケモンを意識して今回は草結びを採用した。
これによりバンギラス、カバルドン、ドサイドン、ガラガラ、トリトドン、テラキオンにも打点を持てる。
ターゲットにバンギラスがいる理由は実はこのパーティはバンギラスに強いのがガブリアスしかいない。
しかしダブルダメージの地震ではバンギラスを落とすことはまず不可能である。
相手もそのことは十分承知して動かしてくるので今回はまず動かしてくるであろうボルトロスに仕込んだ。
ボルトロスはめざめるパワー氷を入れている印象が強くたいていのポケモンは居座るので成功率は高い。
しかしめざめるパワー氷で見れていたガブリアス、ランドロス、ボーマンダを見ることが出来なくなった。
特にガブリアスとランドロスは電磁波が通らないためそこはクレセリアをうまく使いたい。